代表あいさつ Office-integral


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代表挨拶

ああ、これでいいんだなぁ


私の専門は、臨床心理学です。特に、産業・組織領域で働いておりますので、社会臨床心理学ということもできます。

臨床心理士として、個人の心の問題だけでなく、組織で働く一人ひとりが元気に幸せに働けるように、さらには、組織そのものが活気にあふれ健康であるように、問題解決や成長をサポートする仕事をしております。

ときにはカウンセラーとして、うつからの回復をお手伝いし、ときにはコンサルタントとして、メンタルヘルス体制づくりの助言をさせていただき、また、あるときには、コーチとして、リーダーシップに関するグループコーチングを行ったり、モチベーション・マネジメントの研修を提供したりもいたします。

その中で、私自身が大切にしていることを、事例をお示ししながら、いくつかお伝えしたいと思います。

・・・・・ 病院で仕事をしていた頃のことです。
気に入らないことがあると、人の面前でお漏らしや失神様の発作を起こしてしまう女性のカウンセリングを依頼されました。

彼女がお漏らしや発作で、周囲をコントロールしていることは明らかでしたが、それを解説したところで何の改善にも繋がりません。

そこで、カウンセリング場面では、お漏らしのときは、用意しておいた掃除用具で一緒に掃除し、発作のときは、彼女が自分で起き上がるまで待機しました。側にいておろおろすればするほど、症状は悪化することが予想できましたし、彼女に自分の行為の結末を体験してほしかったからです。 ・・・・・


この事例での対応にも表れていますが、大事にしていることのひとつめは、臨床心理学の理論と臨床心理士の経験に基づいた、問題のアセスメントです。
病名をつけることが目的ではありません。変えられるものと変えられないものを見極めること。そして、変えられるものへ関わることを大事にしています。(※1)

二つめは、問題への最適の解答は、悩んでいる本人が持っているという姿勢です。これは、カウンセリングの中で、その人が問題に見舞われたとき、すでに解決する力もリソースも与えられているという私自身の発見と確信に基づいています。

先の事例の場合、依存と甘えることは違うことを理解できたとき、甘えられることは、彼女 のリソースとなりました。

・・・・・・彼女は、自分に辛く当たった実母と仲直りして暮らすことを望んでいましたが、その願いは叶いませんでした。けれど、住み込みの勤め先の人間関係で支えられ、離別していた実父からの経済的援助もあって、病院外で生活できるようになりました。・・・・・

大事にしていることの三つめは、カウンセリングなど対人援助の目的は、幸せの追求であること。けれど、幸せのかたちはそれぞれ違い、援助者が勝手に決めつけてはならないということです。

彼女の場合、いわゆる自立にはほど遠い状態かもしれませんが、満足して暮らしており、私はそれでよしとしています。

ただ、援助者として、自分は何をもって幸せというのかは明確にしておかねばなりません。
私にとっては、幸せとは外的条件でなく、ゆったりと「ああ、これでいいんだなぁ」と思えることです。(※2)

カウンセリングの場でクライアントが問題を解決できたとき、そこには、自分の力への気づきが残されます。
また、企業内の産業保健スタッフの皆さんや管理職の方々が問題解決に至った後には、協働関係が残されることでしょう。
その、残されたものに囲まれて、「ああ、これでいいんだなぁ」と感じていただけることが私の目指すところです。
そのために、スタッフともども力を尽くしたいと思っております。


企業で働く人々を対象としたメンタルヘルス・サポート・サービスは様々ありますが、私たちが提供しておりますのは、一般に、EAP(従業員支援プログラム)と呼ばれているものです。
弊社では、これを「人勢力向上プログラム」と呼んでいます。

人も組織も勢いを増すためには、まず自らを知り、持てるリソースを活かした対処法を考えていく必要があります。そのプロセスを
私たちの知恵と経験でサポートさせてください。

お役に立てることがございましたら、どうぞ、お声をかけくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。


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※1 ; ベースにあるのは、「ニーバーの祈り」と呼ばれるものです。

神よ
変えることのできるものについて
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを
識別する知恵を与えたまえ。

(ラインホールド・ニーバー "The Serenity Prayer"、大木英夫訳)

※2 ; 以下のサイトから多くの示唆を得ました。
http://www.higan.net/satori/2016/01/yokota1.html



主な職歴
1979~1999 県立広島病院精神・神経科非常勤心理療法士
1981~2003 えな・カウンセリングルーム カウンセラー
1983~1989 河村クリニック(神経科・内科)非常勤カウンセラー
1990~1996 県立教育センター「こころの相談室」非常勤心理療法士
1997~    公立・市立中学校スクールカウンセラー
1997~    民間企業 契約カウンセラー
2003~    オフィス・インテグラル㈱代表
2005~2010 (財)広島県集団検診協会ハートサポート スーパーヴァイザー

現職
・広島国税局メンタルヘルス相談員
・広島労働局メンタルヘルス相談員
・独立行政法人酒類総合研究所メンタルヘルス相談員
・武田薬品工業株式会社契約カウンセラー
・富士通システムズ・ウエスト株式会社契約カウンセラー
・広島市教育委員会青少年総合相談センター嘱託臨床心理士
・学校法人崇徳学園 スクールカウンセラー
・広島修道大学 / 広島文教女子大学 / 安田女子大学 非常勤講師

資格等
・臨床心理士(認定番号 第669 号)
・CEAP(国際EAP協会認定EAプロフェッショナル)(No.0042544)
・Nobody's Perfect Japan 認定ファシリテーター(認定番号 第01-005-07 号)
・シニア産業カウンセラー (認定番号 第9315 号)
・家族心理士 (認定番号 第0111 号)
・(財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ(2005~2007年)
・CTIジャパンCoaching Training 修了

その他
・広島市ハラスメント防止対策委員会委員
・広島県臨床心理士会事務局長
・広島県青少年健全育成審議会委員

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